COVID-19 FAQ広場|日本呼吸器学会

COVID-19診療について、医師の皆さまから寄せられた質問に日本呼吸器学会のエキスパートがお答えします

FAQ広場は、新型コロナウイルス感染症に関する情報交換を目的としており、呼吸器学会員をはじめ医療従事者の方々に幅広くご利用いただきたいと思います。

Q64. SARS-CoV-2ウイルスは空気感染の可能性はどのように考えたらよいでしょうか。また市中で感染者が増加し、誰が陽性者か分からない状況で、周囲の人とどのくらい距離を保つのが適切でしょうか。換気が不可能な閉鎖空間で気流の調節など可能な感染対策があれば教えてください。

新型コロナウイルス感染症の主な伝播様式には、飛沫感染と微小飛沫(エアロゾル)感染、接触感染が挙げられます。飛沫は感染者のくしゃみや咳嗽によって口から排出される細かい水しぶきです。飛沫は水分を含んでおり直径5μm以上と大きく、口から放出された後…

Q63. SARS-CoV-2ウイルスは反復性感染が多く報告されていますが、例えばウイルス学的に反復性感染が起こりやすい特徴はあるのでしょうか。またCOVID-19の上気道の所見についても、インフルエンザと比較して、特徴があれば教えてください。

SARS-CoV-2の反復感染には、複数の要因が考えられます。ウイルス側要因として、変異株受容体ACE2と結合するS蛋白質の変異が中和抗体への反応を妨げることによります。次に反復感染の際も多くの場合、ワクチン接種後半年後には抗体価は1/10に低下しているとい…

Q62. COVID-19罹患患者における3回目のSARS-CoV-2ワクチン接種についてはどのように考えたらよいでしょうか。またCOVID-19患者が増加する中で、今後のワクチン追加接種の際に抗体検査を行うのは意味があるでしょうか。

現時点では既感染者に対する3回目のブースター接種の意義に関して明確なエビデンスは得られていないようです。しかし、連続ワクチン接種群が既感染者と比較してCOVID-19罹患予防効果が高かったという報告(1)や、既感染者がワクチン接種を行うことで産生され…

Q61. オミクロン株においての、中和抗体製剤と抗ウイルス薬の使い分けあるいは併用使用の指針がありましたら教えてください。

【オミクロン株に有効な薬剤について】 1) 中和抗体製剤 現在本邦で使用可能な中和抗体製剤は、カシリビマブ・イムデビマブ、ソトロビマブの2種類です。査読前論文によると、オミクロン株には前者はほぼ無効であり、後者はデルタ株に対する効果よりやや劣る…

Q60. SARS-CoV-2の流行時期に呼吸機能検査を施行するにあたって、検査前にPCRや抗原検査で陰性を確認することは必要でしょうか。また、COVID-19罹患後は何日以上経過すれば呼吸機能検査を行うことが可能でしょうか。

SARS-CoV-2流行時の肺機能検査では、検査そのものを必要最小限にとどめることが最も重要です。 やむを得ない場合の検査実施にあたり、現在様々な推奨が出されていますが、検査前のPCR・抗原検査は必須とされておりません1) 2)。しかし無症候性COVID-19患者の…

Q59. SARS-CoV-2ワクチンの接種間隔と回数についての質問です。未接種者や1回のみしか接種がされていない人の場合、追加で2回接種を行った方がいいでしょうか。また追加接種を行うときはどのくらいの間隔を空けたらいいでしょうか。

厚生労働省の指針では、ファイザー製およびモデルナ製のワクチンともに「2回の接種が必要」と明記されています。未接種者に関しては速やかに1回目接種を実施し、前者は3週間後、後者は4週間後、2回目接種を行います。3回目接種は厚労省の指針に従い、医療従…

Q58. COVID-19患者の後遺症について、とくに息切れや動悸を訴えるLong-COVIDを経験しますが、このような患者さんの病態と、意義ある保険適用検査についてご教示ください。

呼吸困難感はLong-COVIDの症状の中でも頻度が多い症状です。日本呼吸器学会が研究事務局となって行った「COVID-19後遺症の実態調査(中等症以上)」の中間報告において、退院後3か月目の時点で呼吸困難感を訴える患者は29.3%と筋力低下(50.4%)についで2…